パックご飯を切らしたので、久方ぶりに米を炊いた。パートナーに「余っているからせっかくなら」と仕送りから分けてもらった2合の米だ。
転職前の仕事は激務で、新社会人となった春に身につけた「帰宅してから米を炊く」習慣は薄れていた。米も炊けず、自炊もせず、掃除洗濯が精一杯で、生活がすっかり荒れていたと今は思う。
転職をした。3月から在宅勤務になり、いろんなものを整えられると思った。転職先でも激務であることには変わりはないだろうが、家で仕事ができるというのは大きなことだ。時間的にも体力的にも生まれる余裕で、荒れていた諸々を改める気概で溢れていた。
先日、パートナーから別れを告げられた。全て自分の未熟な振る舞いのせいなので、仕方がない。
米が炊けた。「炊けてしまった」と思った。