さあ、クラフトビールをジャケ買いしよう!-クラフトビール初心者のジャケ買いレポ-

特集

ジャケ買い

 

といえば、レコードやCD、本などをその内容を知らずにジャケットの印象だけで買うことを指しますが、実はクラフトビールにも「ジャケ買い」の文化があるのをご存知でしょうか(僕はつい最近知りました)。

アサヒやキリン、サッポロなどのいわゆる大手ビールと比べて自由度の高いクラフトビールは、そのラベルにおいても各ブルワリー様々な意匠をこらしています。
そんなバラエティ豊かなビールたちに惹かれ、また、まだ見ぬ出逢いを求め、ビール通に「ジャケ買い」の文化が広まっているのだとか。

今回は普段あまりクラフトビールを買わない、いわばクラフトビール初心者の竹原が、未知なるジャケ買いの世界に足を踏み入れてきましたのでそのレポートをお届けします!

なお「いろいろ理屈つけてっけど、結局のところ大義名分を得て酒を飲みたいだけでは?」と言われるとぐうの音も出ないので絶対にやめてください。

ちなみに、今回竹原がビールを購入したのは
大阪梅田にあるクラフトビール専門店
CRAFT BEER BASEさん 豊富な取り揃えはもちろん店内に飲食スペースもあります!
写真撮影も快諾してくださいました
ありがとうございます!

 

CRAFT BEER BASE HP

大阪梅田にあるクラフトビールの専門店。通販もしています。
CRAFT BEER BASEは大阪の梅田にあるクラフトビールの専門店。常時300種類を超えるビールを在庫し、専門知識の高いスタッフが常駐しているため ビールのご購入やプレゼントなどについて的確にアドバイスをさせて頂きます。通販も行っています。

 

 

 

ジャケ買う人たち

こちらの4人がそれぞれジャケ買いしてきたビールを紹介していきます。

 

竹原:この記事の執筆者。好きなビールはサッポロ黒ラベル。今回の記事で初めてクラフトビール専門店に行った、クラフトビール初心者。
ジーン:北から来た編集長。好きなビール的な飲み物は淡麗グリーンラベル。やむにやまれぬ事情により今回は目線を入れての参加。
メーヴェ:日本ビール検定(3級)も取得しているビール好き。クラフトビールは主にネット通販で買う。竹原に「ジャケ買い」の文化を伝えた人物。 Twitter:@beer_nomunomu9
新田:日本酒やウィスキーを愛飲する酒好き。シンガーソングライターであり、自身のMV制作も行っている。ビールは普段あまり飲まない。YouTube チャンネル Twitter:@nittakaeru

ビールを目の前にして、全員満面の笑みですね。

本記事では1人につき2本のビールを紹介していきます。つまり、4人で合計8本ご紹介する計算になります。少し複雑な計算ですが、僕は理系の大学を出ているのでこういうのはすぐに答えを導くことが出来ます。安心してください。

と、前置きが長くなってしまい申し訳ありません。

さあ、飲(や)っていきましょう!

 

 

 

竹原 1本目:SLOOOW MO (KNEE DEEP Brewing)

竹原 じゃ、僕から紹介してくんですけど。まずもう……スゴくない?

新田 ゾンビ映画みたいなイラスト。

ジーン 日本じゃ見ない色使いですね。

竹原 個人製作のZ級映画のポスターみたいな。おそらくホップをモチーフにしたキャラクターなんだと思うんですけど。

メーヴェ ん? ああ、顔の部分が。

竹原 あと、名前も面白くて「SLOOOW MO」……MOってなんなんだっつって。

メーヴェ スロー “モーション” ですかね。これは、どこのビール?

竹原 アメリカですね。アメリカのIPA(インディアペールエール)。で、だから、あの青いスポンジケーキみたいな、雑なお菓子と同じカテゴリの味がするんじゃないかと思ってたんですよ。

ジーン 着色料モリモリの。

竹原 そう。なんだけど、実際飲んでみたらフルーティで苦みは薄くてめちゃくちゃ上品な味するの。この味の中にコイツ全然いないのよ。

ジーン 全然違うじゃないですか(笑)

新田 コンセプトぶれちゃう(笑)

メーヴェ 「フルーティ」な味は、IPAの特徴の一つですね。IPAって、元々はイギリスからインドに運ぶためにホップを多く入れて長持ちするように仕立てたビールなんですよ。

竹原 え、「インディア」って言うもんだから普通にインドで作ってるものだと思ってた。

メーヴェ ホップを多く使うおかげでフルーティな味わいになるんです。

ジーン 解説のお姉さんいるの助かる……。

 

 

ジャケットからはまったく想像がつかない、優しく香り高いビールでした。
おちゃらけた外見から初めは誤解していたけれど、付き合ってみると心根は真っすぐで一緒にいて居心地がよく、気づけば長い仲になっていた……そんな地元の昔馴染みが思い出されました(??????)
こういったギャップに驚かされるのも、ジャケ買いの魅力なのかもしれませんね。

ちなみに、商品名の「MO」は、モザイクホップとモーションの掛詞
スローモーションでゆったり飲み干せる、をコンセプトにしているそう。
ますますキャラクターとのギャップが凄い……!

 

 

 

竹原 2本目:Coffee Porter (SMOG CITY Brewing)

竹原 で、2本目ですね。これもアメリカのビールなんですが、このロボット……可愛くない?

メーヴェ たしかに可愛いけど(笑)

竹原 これ、コーヒーサイフォンがモチーフだと思うんですけど。この子が煙吹きながら動いてるのがすごく良い。旧式のポンコツロボットが、煙出しながらも頑張ってビールを作っている感じが健気で可愛いですよね

ジーン SMOG CITYっていうブルワリーの名前も良いですね。

新田 コーヒーポーターってことは黒いのかな?

竹原 そう、僕も「コーヒーってなんだ? ビールなのに?」って思っていて……。

メーヴェ んー、原料にコーヒー使ってるからじゃないですか。

竹原 ホントだ!

新田 へぇ~!

ジーン 一緒に醸造されてるってことですかね?

メーヴェ これは期待できますね。

竹原 見た目完全にコーヒーだ!

新田 黒いねぇ。

ジーン 香りどうですか?

竹原 …………コーヒーだ。

一同 (笑)

竹原 うわっ、これ面白いぞ。黒ビールの独特な香ばしさをコーヒー「っぽい」って思うことはあるんですけど。これは完全にコーヒー「そのもの」の味と香りがしますね。クラフトボスとおんなじ香り。

新田 ビール飲んだのに、コーヒー飲んだ気持ちになってる(笑)

メーヴェ おつまみは、何が合うんですかね。

竹原 甘いお菓子とかかなぁ。クッキーとかチョコとか、パンケーキとか? 炭酸と合わせるのに抵抗がなければ。

ジーン 甘じょっぱいおかず系のパンケーキとか、蜂蜜をかけたナッツとか合いそうですね。

 

 

1本目とはまったく毛色の違うCoffee Porter。
ごくごくと飲み干すのではなく、ゆっくりゆっくり飲んでいくビールでした。
立ち上る香りは完全にコーヒーで、口に含むと黒ビール特有の麦の香ばしさが広がり、後味でまたコーヒーが戻ってくる、ビールがコーヒーにサンドイッチされた今まで体験したことのない独特なお味でした。

ちなみに、ビールをキンキンに冷やしてごくごく飲むのは世界的に見るとむしろ珍しく、イギリスのパブでは常温のビールを出したり、ドイツの寒い地方では熱燗にして出したりするそうです。
奥が深い……。

 

 

 

ジーン 1本目:Cosmos Coconut & Vanilla Hazy IPA (ECLIPTIC Brewing)

ジーン 今回ビールを選ぶにあたって、一つテーマを設定しまして。

竹原 テーマ?

ジーン 僕はコスモを感じるビールを選んできました。

一同 (笑)

竹原 聖闘士星矢みたいなこと言いだした(笑)

ジーン 僕、音楽やアーティストでも宇宙モチーフみたいなのが好きで。そこを軸に選んできました。これ、ラベルが光の当たり具合で反射して、キラカードみたいになるんですよ。

竹原 子供喜ぶじゃん!(※お酒は20歳になってから)

メーヴェ 実物見たくなる。

ジーン で、味なんですけど!

竹原 なんで美容系YouTuberの見せ方なんだ。

ジーン ココナッツ&バニラって書いてあるんですけど、これ実際に入ってるんですよ。

新田 香料とかじゃなくて。

ジーン それらの甘い風味も感じられて、それとIPAの……なんか、パクチーみたいな香りするじゃないですか。

竹原 言いたいことは分かるけど(笑)

メーヴェ ホップの香りだね。

ジーン そういう、正統派のIPAが土台にあって、それにココナッツとバニラの甘い風味がプラスされてるっていう感じでした。

竹原 コスモって聞いたとき、割と激しめな、爆発みたいなイメージあったけど。

新田 香りの広がりが宇宙のイメージなのかもね。

メーヴェ これは飲んでみたいなぁ。

ジーン ……あ、これ度数8%あるな。

一同 (笑)

新田 ビールで8%は高い(笑)

竹原 ストロングビールじゃん(笑)

ジーン 酔い回るの速いなって思ったけど……道理で……。

 

 

ココナッツとバニラを使用した変わり種のビールをチョイスしたジーン。
度数が高いストロングビールですが、フルーティな香りのおかげで飲みにくさは無いようでした。
キラカードみたいなラベルは非常に気になるところですね。

ちなみに、Hazy IPAはアメリカのスタイルで、Hazyとは「濁った」という意味。
名前通りの濁った見た目と、香り高く苦みの少ない味が特徴です。

 

 

 

ジーン 2本目:Star burst IPA (ECLIPTIC Brewing)

ジーン 2本目もコスモを感じるものを選んできました。

竹原 不二家のレモンスカッシュ?

ジーン いやちょっと似てますけど! このラベルで良いなって思ったのは、下の方に産地が書いてあるんですけど。

ジーン Portland Oregon ………… Earth

一同 (笑)

新田 地球含めるんだ(笑)

ジーン 世界観がちゃんとしてるんですよね。

メーヴェ 良いなぁ。

竹原 味は?

ジーン ……あ、凄い苦い

新田 苦いんだ(笑)

ジーン うわ、これちょっと無理かもしれない……。

竹原 ちなみに度数は?

ジーン 7.8%ですね。

竹原 ストロングじゃねぇか。

ジーン これ IBU 75 ってあるんですけど。IBUってなんなんでしたっけ?

メーヴェ IBUは国際苦味単位の略で、苦みの度合いを表します。官能試験で苦みを図るんですけど、高ければ高いほど苦くなりますね

ジーン 高いっていうのは、どれぐらいの数値になるんですかね?

メーヴェ んー、ぶっちぎってるので100ぐらい。50超えてたら結構苦いって感じですね。

竹原 そのスケール感なんだ(笑)

新田 じゃあ75って相当苦いじゃん(笑)

ジーン これ、グリーンラベルが美味いって言ってる奴が飲むビールじゃないですね……。

一同 (笑)

 

 

ポップなラベルからは想像が出来ない苦み満載の硬派なビールを引き当てたジーン。
甘い風味のCosmos(1本目)に舌が慣らされていたこともあり相当に苦かったそう。
途中からトマトジュースと混ぜてレッドアイにしていましたが
「苦みがより強調されてむしろ飲みにくくなった」
と言っていました。泣きっ面に蜂!
こういった失敗もまた、ジャケ買いの醍醐味ですね。(他人事)

ちなみにIBUは全てのビールで表示されているわけではなく「ウチのは苦ぇぜ!」と苦みを推したいビールに記載することが多いそうです。
みなさんも、自分好みのビールを選ぶ際の基準にしてみてください。

 

 

 

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