晩 酌
それは、日々を懸命に戦う大人たちの、至福にして至高の時間・・・
ある者は一日の疲れを癒すために
ある者は明日への活力とするために
人々は今日も杯を傾け、心と身体に酒を沁み渡らせる・・・
そんな晩酌において、我々の願いはただ一つ!
美味い晩酌がしたいっ・・・!
一日の締めくくりたる晩酌。
より”美味く”より”高み”を目指すのは人として必定でしょう。
そんな魂(ソウル)に共鳴したアツいバカ野郎どもが、今宵の晩酌を求めて集いし場所…
そこは…
セ イ コ ー マ ー ト
言わずと知れた札幌のコンビニエンスストア。
巷では
「下手に観光客用の高いお店に行くよりも、その辺のセコマに行った方がよほど安くて美味しいものが食べられる」
とも言われている、まさに近い、安い、美味いを体現した雪国のオアシスです。
今回は、セイコーマート晩酌王決定戦と題してここセコマを舞台に、5人の参加者が各々の最高の晩酌で食卓を彩ります。
ルールは以下の通り
・セイコーマート18条どもん店にある商品
・予算は800円以内(お酒1缶+ワンコイン)
・調味料、お湯、電子レンジ等は自由に使ってよい
・審査員の独断と偏見により審査
参加者紹介
左から
BB:お酒全般が好き。
てっこん:度数が強いお酒を毎晩飲んでいる。
ジーン:「北から来た」の編集長。お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる。
アタック:ボケと狂いの境界が年々曖昧になっている。
そして、僭越ながら今回の晩酌王を審査しますのは、私竹原です。
このメンバーで、今宵のセイコーマート晩酌王を決めていきたいと思います。
1人目:ジーン
1人目は、本サイト「北から来た」の編集長であり、今回唯一の北海道出身者のジーン!
20年以上セイコーマートに通い続けた、ぶっちゃけ今回の大本命。
ジーン
今回のコンセプトは「セコマの教科書」です。
セイコーマートの王道を行く晩酌をチョイスしたと言うジーン。
長年の札幌暮らしで培った知識と経験は存分に発揮できたのでしょうか?
そんなジーンの晩酌がこちら!
ジーン
まず、セコマといえばこのワイン。今回は赤ワインを選びました。
それと、HOT CHEFですね。こちらも定番の品です。
ジーン
そして北海道で作ったカルパス。
ワインとの相性もばっちり考えました。
こちらは薄くスライスして食べます。
ジーン
そしてこの「モツのトマトハーブ煮込み」!
セイコーマートって今、冷食事業にも参入してきてるんですね。
こういった近年の傾向も押さえました!
「セコマといえばこの”小さいボトルのワイン”だよね」
「チョイスに真面目な性格が出てるわ」
「このモツ煮、美味そう過ぎて俺も買いそうになった」
・HOT CHEF ポテトガーリック (Secoma) 150円
・カルパス (Seocoma) 119円
・モツのトマトハーブ煮込み (Secoma) 198円
・G7 赤ワイン (Secoma) 264円
計:731円
※値段は全て税込み(以降、同様)
本企画一発目に相応しく直球ストレートな晩酌となった様子。
また、全てをセコマブランドで固めたという点に、彼の拘りも伺えます。
それでは、講評をさせて頂きます。
今回は、おつまみの美味しさ、お酒との相性(いわゆるマリアージュ)、意外性あるいは安定感、僕の好みの5つの観点から評価しました。
ジーンさんの晩酌を一言で表すとするなら「予備校の優等生」
まず、おつまみ一つ一つのクオリティが純粋に高い。どれも塩気強めのストレートに“お酒に合うおつまみ”でした。
イチ押しのモツ煮ですが、ハーブの香りがしっかりついており、近年の冷凍食品はここまで高品質になったのか、と驚きました(多少のモツ臭さは感じるものの、これはもはや好みの範疇でしょう)。
また、全体を洋風なつまみでまとめそれに赤ワインを合わせるという、組み合わせにもしっかり気を配った丁寧な作り。定番のHOT CHEFだけでなく、冷凍食品まで目を通す細やかさ。
「セコマは冷凍食品を推している」と、近年の傾向もきちんと押さえ、まさに「セコマの晩酌」を体現した晩酌でした。
毎日足繁く自習室に通い、夜までちゃんと勉強をし、授業で「これは余裕があれば覚えてください」と言われる教科書のコラム欄までしっかりと覚えている、そんな予備校生の姿をこの晩酌に見ました。
まさに「セコマの教科書」というコンセプトに相応しい晩酌でした。
っていうか「モツのトマト煮」すげぇ美味い。これ今度買おう。
2人目:てっこん
二人目はてっこん!
誠実そうな印象を受ける彼ですが、果たしてどんな晩酌を用意したのか!?
てっこん
僕のコンセプトは「遠足」です!
1人目のジーンとは打って変わって「遠足」をコンセプトとする奇策に打って出たてっこん。
その作戦の向こうに、どんな勝利が見えているのか!?
そんなてっこんの晩酌がこちら!
てっこん
飲み物ですが、遠足の飲み物と言えば…そう、「麦茶」です!
ということで、お酒は「金麦」をチョイスしました。
てっこん
まずは遠足が始まって10時ごろ、バスの中で最初のおやつタイム!
こちらは定番のポテトチップス!
今回はしょうゆマヨ味を買ってみました。安かったんで。
てっこん
次はお昼ご飯ですね。
玉子焼き、カレーコロッケ、玉子サンドとお弁当で定番のメニューを用意しました
デザートに嬉しいプリンも!
てっこん
で、遠足も終わりごろ、最後のおやつなんですが。
ガキのおやつって結局最後こういうものになるんですよね。
あ、知ってました?ガムとチョコを一緒に食べると溶けるんですよ!
てっこん
そして、これが一番のアピールポイントなんですけど…。
なんと、上限800円ジャストなんです!
やっぱり遠足と言えば制限額ギリギリまでおやつを買うものですよね。
「かいけつゾロリの大どろぼう」でも、高いお菓子を買っちゃっておやつが少なくなったイシシとノシシが、安いお菓子で刻んで大量のおやつを食べるゾロリを羨ましがるシーンがあったじゃないですか。
そういった細かい再現にも注目して欲しいですね。
「その日最初に食べるおやつがポテチっておかしくない?」
「カレーコロッケは純粋に美味い」
「おやつを上限ギリギリまで買うのはわかる。かいけつゾロリに関してはガチで知らねぇ」
・calbee ポテトチップス しょうゆマヨ (calbee)
・カレーコロッケ (Secoma)
・玉子焼き(明太子) (Secoma)
・ラブラブサンド ジューシータマゴ (日糧製パン)
・明治プリン超BIG 200g (meiji)
・フィリックスガム (丸川製菓)
・ブラックサンダー (有楽製菓)
・金麦500mL
計:800円
童心を呼び起こさせるてっこんの晩酌は、一体どう評価されるのか。
それでは、講評をさせて頂きます。
先ほどのジーンさんとは対照的に、変化球で攻めてきたてっこんさん。
「遠足」というコンセプトから始まり、麦茶と掛けて「金麦」をチョイスする、通常合わせないプリン、ガム、チョコなど甘いものをつまみにする、と、かなりエンタメ性の高い晩酌でした。
しかしながら、このような洒落の数々ですがどこかうわ滑っており、一度笑った後の虚しさが否めません。
クラスの本当の人気者の陰で、絶妙にピントのズレたギャグをかまし周りから若干距離を取られていた”あの”少年の姿が思い出されました。彼はドリンクバーを混ぜる遊びで、シーザーサラダドレッシングを混ぜ始め周りから白い目で見られます。
「お弁当」についても「中身が玉子ばかりになる」というあるあるを突いたものだと思われますが、それ一点のみで作られており、母の愛への誤認を感じ取れます。
総じて、大人になり切れなかった「ガキの悪ふざけ」といった印象でした。
っていうかプリン、ガム、チョコなんて酒に合う訳ねぇだろ!!
おい!!酒飲みナメんな!!
コンセプトが悪い方向に作用してしまった模様のてっこん晩酌。
っていうかこれ完全にふざけてますよね?舐めてるんですか?
この後、今大会の紅一点が登場!