おまけ:書き切れなかったことを箇条書きで
・ひろしが特撮を取っている時のしんちゃんのしらけた顔⇒大人が本気で童心に帰ると子供は引く、それでも大人も子供に戻ってみたい
・開始15分ごろ、20世紀博に初めて来る客(=観客)にむけて、コンパニオンが施設(世界観)を説明するシーン→説明台詞の扱いの上手さ。「説明台詞」を自然に挿入するの、本当に難しいんです…。
・世界観の説明→事件の発生→行動から解決までがほぼ4分割、95分の上映時間が無駄なく使われる構成。
開始15分までで20世紀博という舞台、世界観の説明
→開始18分でケンとチャコの登場、敵組織の名前「イエスタデイ・ワンスモア」「21世紀が終わる」「20世紀の匂い」というキーワード、その直後に大人たちが街を去る事件が起こる(TVのニュースにより、この事件が日本中で起こっていることもわかる)
→37分ごろ、かすかべ防衛隊が「イエスタデイ・ワンスモア」とケン(ラジオだけど)の存在(=敵の存在)を知り、行動を開始する
→60分ごろ、でひろしの回想シーンから野原一家がまた一つとなり最終決戦に向かう
・オトナ帝国はディストピアだ、今見ると。たどり着くことのない「輝かしい21世紀」を見つめながら、20世紀で永遠に時を止めた世界…。
・ひろし「国会で青島幸男が決めたのか?」ってバカボンのパパの口癖なんだ。僕が知らないだけで、21世紀の子供が知らないネタがもっと沢山あったんだろう。
・紅サソリ隊(高校生)が20世紀の匂いの影響を受けているのはなぜなのか…(まあレギュラーキャラだし)。
・風間くんはなんでいつもしんちゃんにタイマーセットとか重要な役割を任せるんだろう…。
・映画とは関係ないけど、イトーヨーカドーのパロディ(?)でサトーココノカドーっていうセンス、本当に神がかってる。
・「子供狩り」でしんちゃんが隠れているデパートを隅々まで探す大人たち。この緊迫したシーンでおならのギャグ!(この緊張と弛緩の塩梅)
しんちゃん「おしっこしたい気持ちのことを尿意っていうよね」
風間くん「それがどうした?」
しんちゃん「じゃあ、おならしたい気持ちの時はなんていうのかな?」
風間くん「それは……屁意(へい)?」
しんちゃん「おぉ~、へいへい」
風間くん「……お前、まさか」
・バスを運転するかすかべ防衛隊、それぞれの個性が光っている。
ボーちゃん→万能キャラ、「園長先生の運転をいつも見ていた」だけでマニュアル車を運転できるかよ……!
マサオくん→敵の車を二台(偶然)撃墜し覚醒、川を突っ切るシーンはカッコよく面白い
風間くん→無免許運転をネネちゃんに指摘され運転不能に、エリートだけど打たれ弱い…
ネネちゃん→可愛いバスガイドさんになりきる、途中でヒートアップしてハンドルから手を放してしまう
しんのすけ→途中で面倒くさがり足でハンドルを切ったり、おしっこしたいからとシロに任せたり(!?)
シロ→しんちゃんの無茶に付き合わされてハンドルを握ることに…不憫……
・最後のカーチェイス、謎の一瞬CG、この時代のアニメ映画、必ずどこかしらでCGが使われるよね。
・20世紀博に乗り込み、探索。万博のマークの付いた扉に気付くしんちゃん。おバカおバカと言われているけれど基本的にしんちゃんって頭いいよね、昔の匂いに今の臭いで対抗するっていう作戦もすぐに思いつくし(機転も利く)。
・「ひろしの回想」の中盤、「ひろし」が「父ちゃん」になって家族の為に外回りをするシーン、ここがひろしの「足」のカットから始まる。ひろしの足にはひろしが歩んできた「人生」が詰まっている。
・世界一カッコいい「タマひゅん」
しんちゃん「どうして?おまたひゅんってなったの?」
ケン「……ああ」
・最後はしんちゃんの「おかえり、父ちゃん母ちゃん」という台詞で締め……良すぎ……。